【過去振り返り4-②】オリンピックドリームとその先【2017-18シーズン】
大きな夢の第一歩目
4-①→https://eagle-lutz.hatenablog.com/entry/2019/04/14/235350
【全米選手権2018】
長い長い夜でした
〈SP〉
4Lz-3Tは+2.86の加点、4Fと3Aは回転が足りず。完璧とはいきませんでしたがやはりここぞという時に合わせてくる力は流石だなと感じました。
Jスポ実況の赤平さん「平昌から4大会連続で五輪に出場し30歳で引退したいそうです」(うろ覚え)
ΩΩΩ< な、なんだってー!!
長く現役でいたいという話は聞いた事がありましたがまさかそれほど具体的なプランがあったとは。まだ10年以上も応援できる……?いやきっと10年後にはあっという間だったと感じてしまうのでしょうけど、後悔しないよう全力で応援したい。どうか怪我も病気もありませんように。
〈FS〉
4Lz-3T完っっっ璧…って+3.00!?!?!?!? うわああああああああああ(椅子から転げ落ちる)ナショナルではありますが満点叩き出しちゃいましたよ、4Lz-3Tってこんな軽々跳んじゃっていいんですか!?跳べるもんなんですか!?ラスト3Lz-1Lo-3Fで小塚さんと杉田さんが「技ありですね」「よく跳びますねぇ」と言ってくださったのがなんだか嬉しい。URにDGに取りこぼしに…と色々ありますがとにかく攻めきった、ずっと低かったPEが9.00!! 全私が泣いた。
結果は総合3位で見事平昌五輪への切符を手にしました、昨年の全米2位やJWで歴代最高得点を出し優勝した事などが考慮された模様。北京五輪を目標にしていた少年が平昌五輪を視野に入れ始めた時は驚きましたが平昌を目指すと言ったその日からずっと、絶対に行ってくれると信じていました。オリンピックの事を考えると涙が出て眠れない夜もあったそうですがそんな日々もこの日で一旦終わりを迎えたんでしょうかね。後日のEXで代表選手として氷に立つ姿はとても頼もしく見えました。
【平昌オリンピック2018】
Come What May
〈SP〉
https://youtu.be/kaGJ8DGejV8(前半グループのピックアップ。0:00~7:55、6:53からインタビュー)
(どうでもいいんですが演技前より演技後の方が髪が整っている気がするのは何故でしょう)
4Lz-3TはセカンドがUR、4Fはso、3Aは着氷で堪えとどれもGOE+にはなりませんでしたが初の五輪でこの攻めに攻めきった構成は中々出来るものではありません。
そしてまだこれは第1グループ
この五輪のレベルが異常である事を彼が真っ先に示してくれましたね……。
4Lz-3Tはマイナスでしたが4Lz自体は回りきって着氷した為何と彼が史上初めて五輪で4Lzを降りた人物になったとか、この後ジーマが美麗4Lz-3Tを決めたので滑走順のお陰もありますが…初めて4Lzを降りたヴィンスと初めて4Lzコンボを降りたジーマ、二人共歴史に名を残すであろうクワドルッツァーですね。嬉しい限りです。
オリンピック公式チャンネルの『冬季五輪のフィギュアスケートジャンプ5選』という動画にもまさかのランクイン、平昌五輪限定ではなく冬季五輪全体という所が凄い。レジェンド達に挟まれている…ひー……。
〈FS〉
狂気の沙汰とでも謂うべきか
4種5クワドというのも十分狂気的…いや凶器ではあるのですが真の狂気はそこに在らず。
魂を全て賭しているかのように吼え、命を削っているかのように氷飛沫を上げる。身体の底から湧き上がる熱と脈打つ鼓動が画面越しに伝わって来そうな位の気迫、演技が終わってしまえばそのまま氷の上で事切れてしまうのでは、と心配してしまう程に感じるただならぬもの。彼のスケートを観ていて初めて恐怖というものを覚えました。
彼がどれ程この舞台を夢見ていたか、夢見るがあまり涙で枕を濡らす夜がどれだけあったか
リンクの端でぬいぐるみを拾うまでずっと苦しそうな表情を浮かべていて、涙ぐんでしまいました。ここに来るまでの間、扉の向こう側にはどれだけの苦痛があったのか、それは本人しか知り得ない事ですが歯を食いしばって踏み込んだ夢への第一歩は大きく、深く、いつまでも強く残る足跡になったに違いありません。
4Fアテンションにびっくりしましたがまぁ壮絶なプロトコル。デレの遅かった4Tがここでデレデレになってくれたのは嬉しいですね、後半4Lzもデレてほしいなー。
TESはネイサンに次いでの二位、ネイサンが滑り終わった後誰しもが「こんな数字どうやったって近づけねぇ…」となったそんな中限りなく彼に近付いたのが同国のヴィンスというのがとてつもなく熱い、熱過ぎる。左上に星条旗が並んでいるだけで熱い。
ネイサン「俺のTESを超えてみろ(127.64)」
ヴィンス「無茶言うなよ(速報値120.00)」
恋する青年作家感はフィン杯やGPSの時の方が出ていたなぁとは思います、途中止まる時の腕の下ろし方とか微妙に違うんですよね、五輪のクリスチャンヴィンスは雄々し過ぎて公爵ぶん殴りそう(こら)
まぁ最終的にどんなプログラムもヴィンセント・ジョウになってしまう所が好きなんですが(JWカサブランカを思い出しながら)リックじゃなくてヴィンセント、クリスチャンじゃなくてヴィンセント。
実家のように寛ぐいきいきアメリカ10代コンビとJGPF2015信者歓喜のグリーンルーム。
オリンピックっていいものですね。
ヴィンセント・ジョウさんは平昌五輪から四大会連続で五輪に出場したいそうなのでヴィンセントファンは何が何でも2030年まで生きなければならないという義務があります。2030年、そこに辿り着くまでに彼がどれだけの世界を見せてくれるのか楽しみでなりません。
【世界選手権2018・ミラノ】
初めての世界選手権
〈SP〉
控えめだけど力強いガッツポーズ
最後の最後にSPノーミスキターーーー!!4Lzと4Fが初戦ぶりに和解、何とSPの3Aが綺麗に決まったのも初戦ぶり…長かったんですね…お帰り……。ステップで少し躓いたもののPB大幅更新で96.78!!
彼は大舞台であればある程力を出せるタイプなんじゃと前々から思っていたので今回も最終G入りは信じて疑いませんでしたが正直スモールメダルは予想外でした。とにかく本人の納得のいく演技が出来ればいいなという思いが強過ぎてスモメダが頭になかったという、17歳…初ワールドですよね……?ずっと夢だったネイサンとのプレスカンファレンスを見る事が出来て本当に天にも昇る心地でした、とんでもないビッグサプライズ。
これは他2人が直接ペットボトルで水を飲む傍ら、きちんとコップに注ぐも波々注ぎ過ぎてそーっとコップを持ち上げて飲んでいたヴィンスの図。
〈FS〉
FSは動画を見つけた!と思ったら観られなかった、フ◯ブロック!!orz
構成を変えて4Sを二度跳んで来ました、らしいというかなんというか。三度の転倒に二つのREP、4Fはアテンション、4T以外のジャンプは全てUR判定(4Tがデレ期過ぎる)プロトコルを見ると目が痛くなってきますね…ある意味凄いプロトコル……。TESが66.24ですがこれ以下のTESを最後に出したのはノービス時代まで遡ります、か、仮にもクワドが6本入っているこの構成でこれは逆にとんでもなく難しいのでは……。試合後の情報によるとこのミラノワールドに出発する直前、背中に痛みが生じ始めたとの事。そんな痛みを背負った状態であの素晴らしいSPを…?このFSの構成を……?君という人は、本当に。
三度目の転倒をした時、その後のFCSpの最中、StSqの始まり、そして最後の3連続ジャンプを降りた瞬間、観客の方々がずっと大きな拍手で支えてくださっていたのが印象深いです。
結果的には辛い試合でしたがこのミラノワールドの演技、観ていると様々な感情が揺さぶられて私は好きです。きっと本人にとっても大切なピースとなった筈、悔しい経験をした後の彼は更に強くなっていく事を私達は知っています。
2017-2018シーズン。色々な試合がありましたが終わってみれば2年連続全米表彰台に五輪出場&入賞、ワールドでのSP3位と17歳にして凄い事を沢山経験しましたね、こんなに濃いシニアデビューシーズンになるとは。GPSやワールドのFSも今後の糧。
次のシーズンはもっともっと凄くなるんです。
課題やら就活やら試験やらに追われて気がつけば5ヶ月も経っていました…今季の初戦までに全て振り返るつもりだったのですがいつの間にか初戦が終わってしまいましたね\(^o^)/
初戦についてを今書くか振り返りを全て終わらせてからにするか悩みどころです、GPSが始まるまでには……(フラグ)